今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算374回目の地平線報告会となります。
2010年6月の地平線報告会は、25日(金)。今月の報告者は1982年にアフリカで消息を断った小林淳(あつし)さん(当時26)。地平線会議初の本人不在の報告会です。小林さんをよく知る人たちにより小林さんの30年を検証します。
君のいなかった三十年
1979年3月、一人の若者が片道切符を手に海を渡りました。小林淳(あつし)さん、当時26歳。武蔵野美術大学商業デザイン科在学中に、民俗学者宮本常一さんの薫陶を受けました。常一さんが所長を務める日本観光文化研究所(観文研)に出入りし、奥会津や山口の民具調査、そして“周防猿回しの会”の記録などに貢献し、いよいよ「自分のテーマを探す旅」へと歩を進めた旅立ちでした。 東南アジア〜南アジア〜中近東〜欧州を経てアフリカに辿り着いた小林さん、一年半で居候をした家が94件304泊という報告が残っています。しかし82年3月、タンザニアのアルーシャからの手紙を最後に消息を断ち、今に至っています。 今月の主役は、ここにいない小林さんです。観文研所員だった宮本千晴さん(常一氏長男)、賀曽利隆さん、三輪主彦さん、同期の丸山純さん、そして小林さんの父上を迎え、小林淳さんの30年の不在を検証します。地平線会議の歩みとも重なる歳月を考える試みです。乞う御期待! 《編注》地平線通信では「民族学者」「観光文化研究所」となっていたのを、ここではそれぞれ「民俗学者」「日本観光文化研究所」と直しておきました。 |
新宿スポーツセンター〒169-0072 高田馬場駅のビッグボックスの脇の道を直進し、突き当たりを左折、スーパーマルエツで右に入ると戸山公園があります。そのなかの大きな建物の2階の会議室です。駅から10分ちょっと(約850m)。 |
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今回は、早稲田駅近くの「北京」で二次会を行ないます。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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