今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算334回目の地平線報告会となります。
3月の地平線報告会は、久しぶりの第4金曜日の23日(金)。18時30分から、いつもの榎町地域センターで開催します。報告者は、東京外国語大学ウルドゥー語学科のみなさん(村上明香・石井由実子・橋本恵・町田優子・相澤満弘・境倫子・丸尾紫野・下岡拓也)と麻田豊助教授。一昨年から3回にわたって、核保有国として競いあうインドとパキスタンでウルドゥー語による語劇「はだしのゲン」を上演してきました。3月8日に、インド公演を終えて帰国したばかりの、なまなましい体験談をお聞きしたいと思います。以下は、地平線通信328号に掲載された案内より。(絵と文:長野亮之介)
ウルドゥー一座[印・パ]ドサ回り
東京外国語大学ウルドゥー語劇団は、この2月〜3月の2週間、インド国内4都市(デリー・コルカタ・ムンバイ・プネー)で7公演を打ってきました。 ウルドゥー語研究室の3、4年生14名による渾身の演目は、漫画「はだしのゲン」をモチーフにしたミュージカル「HIROSHIMA ki kahani」です。 奇しくも20世紀末に核保有国となったインド・パキスタン。両国に通用するウルドゥー語は、長くムガール朝下にあった両国の基底文化を成す言語。その言葉で、日本人がヒロシマの芝居をするわけです。 '05年インド、'06年パキスタンと、2回の海外公演を果たしている一座。印日交流年でもある今年の舞台は、「やる以上は学芸会じゃダメ」という、座長・麻田豊助教授の方針で、プロの演出家について臨みました。「核のメッセージは、実は副次的なもの。外国語を学んでいるものが、ネイティブを前にどれだけ言葉でアピールできるかが、一番のテーマです」と麻田さん。「今の若者は、良い意味で“恥しらず”。物おじせず自己表現できる彼等にとって、語劇はいい修業になります」とも。 今月は、一座の学生達と麻田さんに、劇団の旅公演のてんまつを話して頂きます。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越し ください。ただし、会場の定員を越えてしまった場合には、入場をお断わり することもあります。ご承知おきください。
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