11月の地平線報告会は、24日(金)18時30分から、いつもの榎町地域センターで開催します。今月の報告者は、マナスル初登頂50周年にちなみ、熟年マナスル登山隊を成功させてこのほど帰国した大蔵喜福(よしとみ)さんです。地平線ではあまり知られていない、ヒマラヤの登山と環境問題の現状についていろいろ興味深い話が聞けると思います。(絵と文:長野亮之介)
きづなで登る八千米
「八千米に登るとヒトが変わるんだよ。夢がかなうと顔も変わる。それを見るのが、うれしくて面白くて」というのは、登山家の大蔵喜福(よしとみ)さん。14才から登山を始め、20代は岩登りのバリエーションルート・ハンターでした。技術的に難しくなるほど、喜びも大きいけれど、分かち合う相手がいない。そんな思いが後の公募登山につながるのかもしれません。 '02年から5回の公募登山を主宰。日本の高齢者(60才以上)八千米サミッターの3割は大蔵さんと共に登頂を果たしました。「コミュニケーションを密にとらないと登れない。だから家族のように親しくなる。その分、こっちも本気になる」と大蔵さん。今年はマナスル(8163m)に遠征し、3人を登頂させました。「'56年の日本隊マナスル登頂は、日本で登山が文化として認められたシンボル。日本・ネパール国交樹立の先がけでも。いろんな意味でマナスルは面白い」と大蔵さん。 環境教育にも登山は最適という大蔵さんに今月はお話し頂きます。ホットなマナスル報告を皮切りに、公募登山の醍醐味、山の面白さを語って頂きます! |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越し ください。ただし、会場の定員を越えてしまった場合には、入場をお断わり することもあります。ご承知おきください。
|
|