8月の地平線報告会は、22日(金)18時30分から、いつもの榎町地域センターで開催します。今月の報告者は、年報「地平線から」の編集長として地平線会議発足当初から重要な役割で関わってきた、森田靖郎さん。作家に転じた自身の人生と重ね合わせて活動間もなく30年を迎えようとする地平線会議についての思いを存分に語ってもらいます。(絵と文:長野亮之介)
秘伝 魔物を上手に解凍する方法
「事実と真実の間にはずいぶん距離がある。本当らしい偏見とか、誰も口に出さないけど皆知ってる事とか…。小説はつくり事だけどときにはノン・フィクションより真実に近づきやすいかもしれない」というのは作家の森田靖郎さん(60)。中国人マフィア等を題材に数々の記録文学を発表してきました。このところ立て続けに3冊の小説を上梓し、表現の幅を拡げています。 関西学院大学探検部OB。地平線会議には発足当初から深く関わってきました。旅への思いと日常生活との折り合いをつける手段として、物書きの道を探り当てます。「旅心という魔物は誰の心にも棲んでいる。それに振り回されれば社会生活はできない。かといって押し殺しちゃうとつまらない。上手に冷凍・解凍する術を知れば人生が楽しい。僕にとって地平線会議はそれを学ぶ場なんだ」。 今月は森田さんに旅心とのつき合い方を話して頂きます。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越し ください。ただし、会場の定員を越えてしまった場合には、入場をお断わり することもあります。ご承知おきください。
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