今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算325回目の地平線報告会となります。
6月の地平線報告会は、30日(金)18時30分から、いつもの榎町地域センターで開催します。報告者は、数年来続けていた冬季カナディアン・ロッキー山スキー縦走を離れ、カナダ中央部大平原を歩き新たな可能性を見いだした、田中幹也さん。以下は、地平線通信319号に掲載された案内より。(絵と文:長野亮之介)
冒険の影と光
「僕の旅はいつも、旅先でのひきこもり時間が長いんですけど、今冬の旅は特別長かった。モチベーションがスッと引いてしまった。旅の節目を越えたっていうか‥。ブロッド・ベイというインディアン村でひたすら焚火をしてました」というのは田中幹也さん(40)。 この10年、厳冬期のカナディアン・ロッキーに通い、スキーや自転車による単独縦走を続けてきました。気鋭のクライマーから、水平の旅人に方向転換したときは、ある種の挫折感を感じた田中さんですが、今回はまた違う壁を感じたようです。「実は数年前から先が見えないまま通っていたのが、今回の経験で久々に次が見えてきた。開き直ったのがよかったのかなあ」。 今月は田中さんをお招きし、冒険にまつわる「壁」について話して頂きます。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越し ください。ただし、会場の定員を越えてしまった場合には、入場をお断わり することもあります。ご承知おきください。
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