今月の地平線報告会

2005年8月26日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算313回目の
地平線報告会となります。


8月の地平線報告会(通算313回になります)は、26日(金)18時30分から、いつもの榎町地域センターで開催します。報告者は、医師で登山家の神尾重則さん。以下は、江本嘉伸さんがくれたメールより引用。

8月の報告会は26日の金曜日、報告者は医師の神尾重則(かみお・しげのり)さん(1953年生まれ)です。医は仁術を実践しているあきるの市の「落合クリニック」院長。

「ブルーポピーの彼方へ」として、ネパール・ドルポ地方の医療支援など、ヒマラヤでの診療体験、山岳耐久レース専門医として見た中高年の頑張り具合、などなど多岐にわたる話をしてもらいます。

神尾さんは、山の世界で縁の下の仕事を長くやってきました。昨年はじめ「Dr.重さん 山のカルテ」(西多摩新聞社刊)という著書を出しましたが、こじんまりしたその出版記念会は、辺境ドキュメンタリストの大谷映芳さん進行の下、三浦雄一郎、関野吉晴、中村保といった錚々たるメンバーが顔をそろえました。それだけ神尾さんには皆、お世話になっているのです。

地平線では、はじめての医師の報告会(関野氏は例外)です。お楽しみに!(江本嘉伸さんのメールより)

以下は、地平線通信309号に掲載された案内より。(絵と文:長野亮之介)


地平線通信裏表紙

青罌栗(ブルーポピー)の彼方へ

8月26日(金曜日) 18:30〜21:00
 ¥500
 於:新宿区榎町地域センター(03-3202-8585)


1980年、ヒマラヤのツクチェ・ピーク(6920米)の頂に立った神尾重則さんは、同じネパール国内のドルポ地方を北西に望み、川口慧海師の旅に思いを馳せました。それから四半世紀。神尾さんは、ドルポの人々に教育・医療の援助活動を行うNGO「ドルポ基金」の医師メンバーとして、度々現地を訪れるようになりました。

今年五月には活動の合間を利用してクンダ峠(3800米)に登頂。かって慧海が越えたルートの一部です。「奥ドルポで初めて青いケシを見つけたときは感無量でした。登山家として憧れ、医者としてはチベット医学の象徴として。西洋医学徒としてはチベットの医療体系をそのまま受け入れられないけど、我々が忘れていた視点あるのも確か。生老病死をしっかり受けとめる哲学を感じます」。

今月は医師で登山家の神尾さんをお招きし、チベットの山々と文化への思いを語っていただきます。


地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越し ください。ただし、会場の定員を越えてしまった場合には、入場をお断わり することもあります。ご承知おきください。



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