今月の地平線報告会

2005年7月22日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算312回目の
地平線報告会となります。


7月の地平線報告会(通算312回になります)は、22日(金)18時30分から、いつもの榎町地域センターで開催します。報告者は、マッシャーの、本多有香さん(32)。以下は、江本嘉伸さんがくれたメールより引用。

異色の女性マッシャー(犬橇つかい)です。ことし2月、米アラスカ州で行われている犬ぞりのビッグイベント「セーラム・ラン」に日本人として初出場、19日間がかりで約1200キロのコースを完走しました。

本多さんは、岩手大学時代の94年、カナダのイエローナイフで犬橇レースを見てからそのとりこになり、卒業後、いったん会社勤めをしてお金を貯め、98年、そのイエローナイフに渡った行動派女性。まず、ハンドラー(犬の調教を専門にやる人)となって犬とのつきあいを徹底的に学んだそうです。その後アラスカに移り、有名なマッシャー、レイミー・ブルックスのハンドラーとなり、今回、セーラム・ランに出走しました。たまたま、帰国していたところを九里徳泰さんの紹介で会うことができました。ビールいくらでも、の痛快な女性です。ご期待ください。9月にはアラスカに帰ってしまいます。

なお、セーラム・ランは、25年1月、アラスカのノームでジフテリアが発生したとき、勇敢なマッシャーたちがセーラム(血清)を運んで住民の危機を救ったことにちなんで97年に始まったレースとのことです。(江本嘉伸さんのメールより)

以下は、地平線通信308号に掲載された案内より。(絵と文:長野亮之介)


地平線通信裏表紙

犬に引かれて北極圏

7月22日(金曜日) 18:30〜21:00
 ¥500
 於:新宿区榎町地域センター(03-3202-8585)


旅先のカナダで見た犬ゾリの草レース。それが本多有香さんの人生を変えました。岩手大学を出て一端は就職したものの、「メチャクチャカッコ良かった」犬ゾリへの思いはつのるばかり。仕事をやめ、カナダに渡った有香さんは予備知識もほとんど無いまま、マッシャー(犬ゾリつかい)に弟子入りし、犬を育て、ソリを扱うすべを学びはじめます。

今年2月、「セーラム・ラン」というプロジェクトに、日本人としてはじめて参加。13人のマッシャーチームの一員として、ネナナ〜ノーム1200kmを走りました。「次は犬達と私だけで長距離の旅へ」という有香さん。

来年の「ユーコン・クエスト」1600kmを目標にベース作りの最中です。今月は本多有香さんに犬ゾリの魅力を語って頂きます。花火が好きという彼女と極北の出会いは?! お楽しみに。


地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越し ください。ただし、会場の定員を越えてしまった場合には、入場をお断わり することもあります。ご承知おきください。



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