今月の地平線報告会

2003年7月29日(火)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算287回目の
地平線報告会となります。


今月の地平線報告会は、29日(火)です。先月は箪笥町区民センターに戻りましたが、今月は5月と同じ「榎町地域センター」が会場となります。どうぞ、お間違えのないよう。

報告者は、日本の足あとの残る地域を3年間にわたって訪ねて回った西牟田靖さんです。『僕たちの深夜特急』や『世界殴られ紀行』といったユニークな著作で知られる、フリーランスの旅行作家。「田悟作マガジン」(“田悟作”の名付け親は、あののなか悟空氏)という西牟田さん自身が開設しているウェブサイトでも、今回の旅の模様が日記形式で紹介されています。以下は、地平線通信284の案内より(絵と文・長野亮之介)。

サハリンの鳥居
西牟田靖さん(33)がサハリンに渡ったのは、たまたま訪れた宗谷岬から島影を望んだのがきっかけ。恋に破れ、センチメンタルな旅の途中でした。気のむくままにサハリンの客となった西牟田さんは、とある山の中腹に一基の鳥居を訪ねます。日本領土時代の名残りであるその鳥居に「“国破れて山河あり”みたいな感じを受けたんです」と西牟田さん。

じゃあ他の旧領土はどうなっているんだろう? その興味は、彼のモノ書き魂を刺激しました。時に2000年の夏でした。もともとは自分を見つめ直すためにその1月にスタートした旅。あらたに「日本の旧植民地を訪ねる」というテーマを加え、以後今年3月まで続けてきました。台湾、韓国、北朝鮮、満州、ミクロネシアと訪ね歩き、古老の話に耳を傾ける。

旅はまだまだ途上ですが、ひとまずまとめて報告して頂きます。帝国日本のあり余るような無茶なパワーを感じる旅を語ってくれるでしょう。お楽しみに!


以前からお伝えしているとおり、地平線報告会は昨年からしばらくのあいだアジア会館を離れ、流浪の旅に出ています。今月の会場は、ここのところ慣れ親しんだ箪笥町区民センターではなく、同じ新宿区の公共施設「榎町地域センター」。地下鉄東西線の早稲田駅のほど近く。早稲田通りと外苑東通りが交差する弁天町交差点にある交番のすぐ裏手です。神楽坂駅や牛込柳町駅もさほど遠くありません。

会 場:榎町地域センター(東京都新宿区早稲田町85 〒162−0042/03-3202-8585)
       営団地下鉄東西線:早稲田駅 徒歩7分
       営団地下鉄東西線:神楽坂駅 徒歩10分
       都営地下鉄大江戸線:牛込柳町駅 徒歩10分
       営団地下鉄有楽町線:江戸川橋駅 徒歩14分
       都バス(白61)新宿西口→練馬車庫:牛込保健センター前下車
       公式地図はこちら:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261500enoki/senterindex.htm
時 間:午後6時半〜9時
会場費:500円


地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越しください



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