今月の地平線報告会
|
2003年3月
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算282回目の
地平線報告会となります。
今月の地平線報告会は、24日(月)です。報告者は、早稲田大学探検部OBの角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)さん。昨年12月から今年の2月にかけての2ヵ月余にわたって、人跡未踏とされる東チベットのヤル・ツァンポー峡谷単独踏査を成し遂げました。地元の猟師もほとんど足を踏み入れない峡谷の心臓部で、角幡さんは対岸に洞穴群があるのを発見します。東チベットの峡谷地帯のどこかにあるといわれる、伝説の桃源郷「ペマコ」。もしかしたらこの洞窟が、ペマコへの入口なのかもしれない……。ラサに戻って態勢を立て直した角幡さんは、再び洞窟群へと向かいます。はたして彼を迎えたものは……。以下は、地平線通信280の案内より(文と絵・長野亮之介)
我武者羅西遊記
ヤル・ツァンポーに挑むの巻
「一度やると決めたから、途中で投げたくなかった。最後の方は意地でしたね」とハードな旅を語るのは、早大探検部OBの角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)さん。東チベットに位置するヤル・ツァンポー大峡谷は、19世紀半ばからヒマラヤ探検史に登場します。その核心未踏査部に単独で挑み、トラバースに成功しました。
在学中の98年に偵察行をして以来、念願の旅でしたが、現地入り後も波乱つづき。コミュニケーションがとれるのは片言の中国語がわかるポーター一人。大雪に降られたり、10メートル滑落して立木に激突したり。それでもめげすにじりじりと目標に迫る気力には目を見張らされます。
この4月から朝日新聞記者になる角幡さんに、今月は登場してもらいます。
角幡さんのHPアドレス
http://www.ne.jp/asahi/marukaku/expedition/
以前からお伝えしているとおり、地平線報告会は今年からしばらくのあいだアジア会館を離れ、流浪の旅に出ています。今月の会場は、ここしばらくおなじみとなった新宿区の「牛込箪笥区民センター」。地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅の真上なので、アクセスは抜群。地下鉄東西線神楽坂駅からも徒歩10分、大久保駅と新橋駅を結ぶ都バス(橋63)の牛込北町バス停もすぐ近くです。
☆会 場:牛込箪笥区民センター(東京都新宿区箪笥町15番地 〒162−0833/03-3260-3677)
都営地下鉄大江戸線:牛込神楽坂駅 A1出口徒歩0分
営団地下鉄東西線:神楽坂駅 2番出口徒歩10分
都バス(橋63)大久保駅〜新橋駅:牛込北町バス停下車(大久保通り沿いです)
公式地図はこちら:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261400tansu/annaizu.htm
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越しください。
※ただし会場の都合により、定員(100名)を越えた入場者があった場合は、防災上、入場をお断わりすることがあるかもしれません。ご了承願います。
|
|