今月の地平線報告会


2001年3月30日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算257回目の
地平線報告会となります。



今月の地平線報告会は、30日の金曜日(いつもの第4金曜日ではなく、第5金曜日)です。報告者は、インドとチベット文化圏に関わってきた、写真家の松本栄一さん。最近では、インドのサブカルチャーを取り上げたり、死を待つ家を撮影したり、新しい境地を開きつつありますが、とくに近代化によって失われゆく伝統的な「布」にこだわり、染色や織りなどの工程も含めて、文化としての記録を続けています。

この3月、松本さんはグジャラート州を訪れて、1月26日の大地震の模様を視察し、被災した工芸家たちをどう復興させるかを考えてきました。この旅の報告を中心に、90年代に急速な近代化を迎えて大きな変化を経験した、新しいインド社会との関わり方などを話していただきたいと思っています。

以下は、地平線通信256の案内より(絵と文・長野亮之介)


乱れた織り目

今年1月26日、インド西部グジャラート州を襲った地震の被害はおおきいものでした。M7.9、死者は確認されただけでも18000人にのぼっています。震源地のカッチ地方はパキスタンと境を接し、国内でも陸の孤島のような立地。ジプシーの源流地という説も。

しかし一方で昔から良質な布工芸品で知られています。しぼり染め、カスリ織り、刺しゅう…。近年ではグルジャリという手工芸品輸出公社の成功で、経済的にも恵まれていました。

30年来インドに通い続けているカメラマンの松本栄一さんは、グルジャリの仕掛け人のバシン氏と旧知の間柄。バシン氏の呼びかけに応じて、この3月にカッチ地方の工芸家の復興を考える被災状況調査団に参加しています。今月は報告会日程をずらし、帰国直後の松本さんから、現地の様子を報告して頂きます。


会 場アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
時 間:午後6時半〜9時
会場費:500円

地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
1979年9月から毎月欠かさず、第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。



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