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2000年6月
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算248回目の
地平線報告会となります。
冒険は何時(いつ)頬を濡らす?
99年5月、田中幹也さんはカナダ人力縦断1万4000キロの旅に終止符を打ちました。95年にスタートし、5年越し4回に渡る冒険行。しかしゴールは思いがけずあっけなく、物足りない思いの方が強かったそうです。
これまで夏山装備で越冬したり、自転車で雪山を越える、初めての山スキーでいきなりロッキー山脈縦走に挑むなど、あえて「常識」の枠を崩す行動をしてきた田中さん。アクシデントのなかった4度目のカナダ行をどう消化していいのかとまどっています。
86年に山を始めるやいなや、4年間で国内外180ルートを登攀、冬季初登10ルートという先鋭的なクライマーとして注目された田中さん。90年代に入ると一転して垂平の旅に目を向け、カヌー、自転車、徒歩でがむしゃらに世界中を歩いてきました。その経験の上で田中さんは今、自分が冒険に求めるものは何か、もう一度問い直しています。
今月は田中さんの旅をモチーフに、冒険の芯とは何か、考えてみたいと思います。98、99年の積雪期ロッキー縦走の旅を中心に、田中流旅の技術も披露します。
お楽しみに!
☆会 場:アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
1979年9月から毎月欠かさず、第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。
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