今月の地平線報告会


2000年5月26日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算247回目の
地平線報告会となります。



今月の地平線報告会は、26日の金曜日。報告者は、20年以上にわたる地平線報告会の歴史でも初めて、動物が登場します――っていうのは、ちょっと言い過ぎですが(^^;、人間にとって欠かせない家畜であるヒツジとヤギを取り上げ、牧畜の技術や衣食住との関係、文化への影響などについて語り合おうという、いつもとは違ったスタイルで開催します。

ヒツジについてはモンゴルの草原を見つめてきた江本嘉伸さんが、ヤギについてはパキスタン北部の山岳地帯に通いつめている私(丸山純)が素材を提供し、それを西アフリカから南米まで世界各地でヤギ・ヒツジを食べてきた賀曽利隆さんにうまく料理してもらおうという趣向。白根全さんをはじめ、スライドでの参加も何人か予定していますが、飛び入りも大歓迎です。

食文化研究家としての賀曽利さんに会える、めったにないチャンス! どうぞお楽しみに。以下は、地平線通信246の案内から(文・丸山純/絵・長野亮之介)


キミはヤギ派か、ヒツジ派か。
 「モンゴルの草原で遊牧民と暮らしていると、ヒツジという生き物の偉大さをつくづく痛感させられるね」と、江本嘉伸さん。「いやいや、ヒツジは馬鹿だから、心が通じない。パキスタンの山奥じゃ、やっぱりヤギですよ」と、私(丸山純)。「世界中でヤギとヒツジを食べまくってきたけど、サハラの南にヤギそっくりのヒツジがいて驚いたよ。あれが見分けられたら、お前は牧畜民かって尊敬される」と賀曽利隆さん。
 先月の報告会のあと、二次会の居酒屋で江本さんがモンゴルから持ち帰った羊肉の塊にかぶりつきながら、こんな話でわいわいと盛り上がりました。その続きを、アジア会館でスライドを上映しながら徹底的にやってみようじゃないかというのが、今月の地平線報告会です。
 牧畜技術の地域差から衣食住との関わり、そして文化への影響まで、人間とヤギ・ヒツジとの深くて“味”のある関係を、旅人の目を通して語り合いたいと思っています。白根全さんをはじめ、スライドによる参加も何人か予定。飛び入りも大歓迎します。どうぞお楽しみに!


 ☆会 場アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
 ☆時 間:午後6時半〜9時
 ☆会場費:500円

地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
1979年9月から毎月欠かさず、第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。



to Home to Hokokukai
Jump to Home
Top of this Section