|
2000年3月
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算245回目の
地平線報告会となります。
報告者は、『山と溪谷』の編集に永年携わり、先代の編集長をつとめられた神長幹雄さん。最近は出版部に移って書籍の編集を担当し、また昨年上梓された自著『運命の雪稜』がなかなか評判のようです。以下は「地平線通信244」の案内から(文と絵・長野亮之介)
本を旅する
神長幹雄さんは、山と旅の本をつくる編集者です。雑誌「山と溪谷」の前編集長でもありました。これまで多勢の旅人、登山家に共鳴して、彼等の声を私達に届けてくれました。
一方で自らも好奇心のおもむくままに世界中に足跡を記し続けています。喧騒と熱気に惹きつけられての東南アジア通い。ソ連側アルタイ、中国キレンなどの辺境。訪れた国々は50カ国にのぼりました。
旅の編集者と行動者、二足のワラジをはいてきた神長さんは最近三足目を手に入れました。本の著者というワラジです。その本「運命の雪稜」は、高峰に挑み、志なかばで逝った登山家へのレクイエム。
今月は神長さんをお招きし、3つの異なった視点から「旅」を語っていただきます。
『運命の雪稜――高峰に逝った友へのレクイエム』(山と溪谷社)
神長幹雄・著/1,500円/ISBN:4635171507
第1章 不条理の頂上台座―ナンガ・パルバット
第2章 地獄谷からの生還―大山
第3章 悔恨のヒドンクレバス―トゥインズ
第4章 冬富士・突風の脅威―富士山
第5章 ヒマラヤの悪夢―ネパール・トレッキング
第6章 悪夢―ネパール側エベレスト
第7章 解離と暗示―ウルタルII峰
第8章 非情の8586メートル―カンチェンジュンガ
終章 「定向進化」と登山家の死―本多勝一氏に聞く
☆会 場:アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。
|
|